不通となっていた区間の補修作業を行う作業員の横を通過する一畑電車=出雲市美談町
不通となっていた区間の補修作業を行う作業員の横を通過する一畑電車=出雲市美談町

 活発な梅雨前線の影響で山陰両県に降り続いた大雨は10日、小康状態となり、警戒レベル4の「避難指示」は午後5時時点で鳥取県智頭町のみとなった。被害を受けた鉄道は一畑電車が全線復旧するなど、多くの区間で運転を再開した。

 裏山で土砂崩れが発生する恐れがあるとして、松江市が9日に57世帯171人に避難を求めた八雲町の団地サニーハイツは、対策工事が完了。安全が確保され市は呼び掛けを解除した。

 護岸崩落によって車が通行できなくなり、孤立状態となっていた倉吉市富海地域(3世帯6人)は市が仮設道路を設置し、孤立状態を解消した。

 避難指示は倉吉市と鳥取県湯梨浜町で解除され、残る智頭町の対象は9世帯18人。

 鉄道は、線路に土砂が流入し、川跡-雲州平田間が不通となった一畑電車が復旧工事を終え、全線再開。

 JR西日本米子支社は復旧作業が続く一部区間を除き、山陰線などで始発から運行し、やくも、スーパーおき、スーパーまつかぜの各特急の運転を再開した。

 10日午後9時現在の24時間降水量は赤名(島根県飯南町)42・0ミリ、倉吉35・5ミリ、松江1・5ミリなど。

 気象庁によると、梅雨前線が本州付近に停滞し、山陰は大気が不安定な状態が続く見通し。多いところの24時間降水量は11日午後6時までが80ミリ、12日午後6時までが50~100ミリ。

 地盤が緩んでいる場所があり、引き続き土砂災害に警戒を呼び掛けている。

       (中島諒)