松江市袖師町の島根県立美術館ギャラリーで開かれている90回記念東光展巡回島根展(東光会、山光会、山陰中央新報社主催)で13日、来場者が作品の感想や意見を交わす対話型鑑賞会があった。描かれる人物の表情や情景を見ながら、作品の意図に想像を膨らませた。14日午前10時半からも開く。
京都芸術大が主催する芸術講座の受講生でつくる「アートな会」(春日美由紀代表)のメンバー3人が進行役となり、展示中の3作品を題材に開いた。
冬の低い日差しが注ぐアトリエに座る男性の姿を描いた鹿島義幸さん(鹿児島県霧島市)の作品「冬日和」の鑑賞には約20人が参加。意見交換では「抑えられた色彩で冬の乾いた空気感が表現されている」「物憂げな男性の表情が何かを問いかけているようだ」といったさまざまな感想が寄せられ、ユーモアのある意見が出ると会場は笑顔に包まれた。
広島県福山市から訪れた長谷川雅敏さん(67)は「芸術作品に対する他の方々の見方や考えを知ることができ、とても楽しめた」と話した。
90回記念東光展巡回島根展は15日まで開き、開場時間は午前10時~午後6時。入場料は900円で高校生以下は無料。
(石倉俊直)













