山陰地方では昭和末年ごろまで、焼き物のことを「からつ」ないし「からつもの」と呼んでいました。「からつ」は佐賀県唐津市を指しており、同市が生産と積み出し港の中心であった焼き物が「唐津焼」「からつもの」と呼ばれています(図1)。それではなぜ、山陰地方では「焼き物」のことを「からつもの」と呼ぶように...