スナバ県・鳥取のきめ細かな砂質にほれ込んだ日本ビーチテニス連盟公認コーチの辻昌宏さん(51)=東京都出身=が鳥取県大山町に用品店「B-SPOT(ビースポ)」を開いた。店内に砂場を設けて素足で歩く気持ちよさや競技の魅力を発信。機能の充実を続け、全国の愛好者と地域住民が集い、交流できる場を目指す。
JR山陰線中山口駅に近い大山町田中の空き店舗(床面積約50平方メートル)を借りて知人らと改装し、7日に仮オープンした。ビーチテニス専用ラケット「パドル」やウエアなどを扱う。当面は予約制で客を迎え、商品群や店員が充実する8月上旬をめどに定期営業を始める。
一角の16平方メートルには、鳥取県北栄町産の海砂2トンを20センチの厚さで敷き詰めて砂浜を再現した。パドルの試し打ちや、綱渡り「スラックライン」など各種ビーチスポーツの体験、砂遊びに活用する。
辻さんは、優れた砂質をビーチテニスの普及に生かそうと昨夏に沖縄県から鳥取市へIターン。愛好者らとともに、砂浜を使った各種競技が楽しめる複合施設「ビーチスポーツパーク」を6月に境港市に開設。今月16日には米子市にも開設を予定する。
県西部での活動が増え、6月に店舗と軒続きの住宅に居を移した。住居部分は8部屋あり、仕事場を共有する「コワーキングスペース」として開放したり、飲食や貸自転車の両事業を展開したりする構想もある。
商品販売はインターネット通販が中心だが、既に県外客の来店予約もあるという。辻さんは「砂の上で試し打ちができる専門店は国内になく、鳥取へ来るきっかけになればいい。全国のビーチスポーツ愛好者と地域の人がふれあう場にしたい」と意気込む。
問い合わせは辻さん、電話080(4148)6087。 (田淵浩平)













