客席に降りた大蛇やスサノオノミコトを間近に見て楽しむ来場者=益田市匹見町匹見、匹見タウンホール裏駐車場
客席に降りた大蛇やスサノオノミコトを間近に見て楽しむ来場者=益田市匹見町匹見、匹見タウンホール裏駐車場

 益田市匹見町の夏を彩る「第49回匹見こいこい夏祭り」がこのほど、同市匹見町匹見の匹見タウンホール裏駐車場であった。地元3社中の石見神楽公演や広島市のグループによる躍動感あふれるダンス、打ち上げ花火など多彩なイベントで来場者を楽しませた。

 地元官民でつくる実行委員会(河野克正実行委員長)が主催した。ステージでは道川神楽社中、三葛神楽保持者会、匹見神楽社中がそれぞれ自慢の演目を舞った。広島市を拠点に活動する「広島ダンスカンパニー」のメンバー19人は華やかで躍動感のあるダンスを披露した。

 匹見神楽社中の「大蛇(おろち)」では、大蛇がステージから飛び降りて客席で体をくねらせ、スサノオノミコトが客席で大蛇を退治した。来場者は間近での神楽舞に大興奮。スマートフォンで動画撮影したり、蛇胴を触ったりして楽しんだ。

 家族や親戚4人で訪れた広島市の中学3年生、森永彩水(あやみ)さん(14)は浴衣姿で訪れ「神楽の迫力がすごい。わくわくする」とほほ笑んだ。

 祭りを締めくくる花火は700発が打ち上げられ、見物客が歓声を上げた。

(中山竜一)