9月の自民党総裁選に立候補する意向を固めた石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が23日、国会内で記者団の取材に応じ、「最後の戦いになる。38年間の政治生活の総決算だ。積み重ねてきたものを全て明らかにし、ご判断をあおぐことは必要だ」との考えを示した。24日に鳥取県八頭町で立候補表明する。
2021年の前回選に立候補せず、河野太郎デジタル相を支持したことを振り返りながら「一区切りをつけたつもりだった」とする一方、「全国を歩いてみると期待の声をあちこちでいただいた。応えるのが政治家の責任だ」と5度目の挑戦を決意した経緯を明かした。
前回選で「小石河連合」を組んだ小泉進次郎元環境相や河野デジタル相と競合する展開には「根底でつながり合うものがある。『小石河』がこれから先も核になることがあるといいなと思っている」と連携に含みを持たせた。
その後、党本部で二階俊博元幹事長と面会。石破氏によると、二階氏は混戦模様の総裁選に関して「人材が豊富であることを示さないといけない。終われば出馬したみんなで役割分担しないといけない」と語ったという。
鳥取県議会の会派・県議会自民党(19人)は23日、総裁選挙対策本部を立ち上げた。県外の都道府県議を中心に電話や対面で支持を呼びかける。選対本部長に就いた斉木正一会長は「圧倒的に党員の支持を得ることが一番だ。多くの党員が支持すれば国会議員も無視できない」と話した。
(原田准吏、岸本久瑠人)