この夏の米国は共和、民主両党の党大会が行われ、政治に関わる者が11月5日の大統領選挙で勝利するために、どんな戦略が最適かを忙しく計算する時期に入った。

 過去20年間、大統領選の主戦場だったのは「青い壁」と呼ばれてきた工業地帯の中西部北部の3州(ミシガン、ウイスコンシン、ペンシルベニア)である。青は民主党のシンボルカラーで、3州は民主党の勝利に必須とされてきた。 ...