猛暑の中、道に迷っていた高齢女性に声をかけて保護したとして、浜田市長沢町の看護師、山藤望愛(のあ)さん(21)に28日、浜田署から感謝状が贈られた。女性の言動から体調の不安を感じ、水分補給をして迅速に同署に引き渡した。
山藤さんは2日午後0時半ごろ、勤務先から車で帰宅途中、浜田市黒川町の山陰道浜田バイパス沿いにある歩道上で高齢の女性を見かけた。「普段、高齢の方が歩くような場所ではない」と思い、Uターンして声をかけ、マスクや手に付いた泥汚れのほか、はっきりしゃべれない様子から危機感を覚えた。
気温32度で熱中症を心配し、持参の茶を飲ませてから、車で女性を浜田署に連れて行った。女性は熱中症が疑われ、家族に引き渡された。
竹村史嗣署長は「声かけには勇気がいる。助けてくださりありがとうございます」と感謝状を渡した。山藤さんは「放っていたら後悔すると感じた。今後も声かけをしていきたい」と話した。(宮廻裕樹)