棚田前に設置された大谷翔平選手らを模したかかしを見る住民＝浜田市三隅町室谷
農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれている浜田市三隅町室谷の棚田で２８日、米大リーグで活躍する大谷翔平選手などをモデルにしたかかしがお目見えした。毎年恒例となった住民の手作りしたかかしが秋の田園に彩りを添えている。
かかしは美しい棚田の景色を多くの人にＰＲし地域の活性化につなげようと、住民有志が２００９年から毎年作っている。
今年はドジャースのロゴ入りユニホームに身を包んだ大谷選手と愛犬の「デコピン」や、アニメキャラクターを模したかかしなど計２６体を準備した。住民１１人が設置作業をし、棚田前のフェンスや沿道脇にロープなどを使って手際よく固定した。
地元の女性グループ「花の会」のメンバーが、かかしの足元に植えたコスモスも１０月中旬ごろに見頃を迎えるという。
住民有志の斎藤久行さん（７６）は「今年もユニークなかかしばかり。見に来てほしい」と呼びかけた。設置は１０月末までの予定。（中村成美）
