「平日で利用が多いのは通学と帰宅の時間ほど」-。JR西日本から委託を受け、木次線などに乗車して利用状況を調査する多根章生さん(77)は、踏切音が聞こえる木次駅近くの自宅でつぶやいた。

 同駅の近くで育ち、18歳で国鉄に入社。憧れだった運転士になり長年、山陰と山陽を結ぶ木次線(延長81・9キロ)...