島根県隠岐の島町布施地区に26日、マウンテンバイク(MTB)やバイシクルモトクロス(BMX)の野外コース「パンプトラック」がオープンした。地域おこし協力隊員の企画に地元住民が賛同し、起伏が連続するスリリングなコースを手作りで整えた。自転車でのレジャーを生かした地区の活性化につなげる。
2017年まで宿泊施設などが営業していた隠岐の島町卯敷の町有地の一角約250平方メートルにお目見えした。遊休状態だったグラウンドなどの活用を検討する中、町布施支所の地域おこし協力隊員、水間航多さん(32)=東京都出身=が趣味の自転車を生かした活用策を思いついた。
住民有志もミニショベルカーやローラー車を提供しながら作業に協力し、盛り土を固めて、1カ月ほどかけて1周50メートルのコースを整えた。高さ50~60センチのこぶが波打つように連続する場所や、45度の傾斜のある急カーブを設けた。いつでも無料で利用でき、MTBやBMXのほか、シティーサイクルや子ども用自転車も乗り入れできる。
開所式では島内のバンド「KoKoRo(こころ)」が生演奏で花を添えた。走り初めした小中学生がでこぼこを生かしてうまく加速したり、カーブで体重移動させたりしながらスリルを味わった。地元の北小学校6年佐藤みきさん(11)は「カーブで勢いをつけると楽しい」と笑顔を見せた。
将来はタイムを競う催しも開きたい考え。水間さんは「自転車アクティビティーを生かした交流拠点にしたい」と話した。問い合わせは町布施支所、電話08512(7)4311。
(森山郷雄)












