防犯団体の車を見送る隠岐の島号と署員=島根県隠岐の島町西町、隠岐島文化会館
防犯団体の車を見送る隠岐の島号と署員=島根県隠岐の島町西町、隠岐島文化会館

 島根県隠岐の島町で29日、歳末特別警戒出発式があり、8団体50人が気持ちを新たに犯罪抑止や交通事故防止に向けた活動をスタートさせた。

 慌ただしくなる年の瀬には事故や火災が多くなる懸念があり、町内の防犯団体や町職員、消防署員らが同町西町の隠岐島文化会館に集まった。9月に広報牛として委嘱された突き牛「隠岐の島号」(雄、7歳)も駐車場に運び込まれた。

 隠岐の島署の上野訓生(のりお)署長が「先ほど広報牛が声を上げたようにモーッと安心安全にしてほしい」とあいさつ。防犯団体を代表して磯地区子ども見守り隊の佐々木芳友さん(74)が「積極果敢な防犯活動を展開します」と宣言した。

 参加者は青いパトランプを点灯させた自家用車に乗り、夜光反射材を化粧まわしに付けた体重約1トンの隠岐の島号と、署員に見送られながら町内各地へ防犯パトロールに出発した。

(鎌田剛)