第103回全国高校野球選手権鳥取大会は28日、米子市車尾のどらドラパーク米子市民球場で決勝があり、米子東が延長十回、9ー8で鳥取商に逆転サヨナラ勝ちし、優勝した。夏の甲子園出場は、中止となった昨夏の大会を挟み2大会連続15度目。鳥取大会で県立高校同士の決勝は2011年以来10年ぶりだった。
序盤から1点を争う緊迫の試合。米子東は3点を追う九回裏、3点本塁打で試合を振り出しに戻した。再び1点差を付けられた延長十回裏には満塁の好機を逃さず、試合を決めた。
全国大会は8月9日から17日間、阪神甲子園球場で開かれる。
▽決勝
鳥取商2100020111─8
米子東3100000032X─9
(延長十回)
(鳥)浦田ー前田
(米)舩木佑ー徳丸
▽本塁打 木村(鳥)太田(米)
▽三塁打 木村(鳥)▽二塁打 鈴木(鳥)瀬川2、中本、松田、藪本2、舩木佑(米)
▽試合時間 3時間1分
【評】両チーム合わせて33安打が飛び交う打撃戦は、米子東が終盤に持ち前の粘り強さを発揮し、延長の末、鳥取商に逆転サヨナラ勝ちした。
米子東は3点を追う九回、1死から藪本の右越え二塁打と舩木佑の中前打で一、三塁とし、太田が起死回生の右越え本塁打を放って同点とした。延長十回に1点を勝ち越された直後、1死から3連打で満塁と好機を広げ、舩木佑が右越えに逆転の2点二塁打を放って勝負を決めた。先発舩木佑は15安打を浴びながらも投げきり、バックが無失策の堅守で盛り立てた。
鳥取商は1点をリードされた六回に木村の左越え2点本塁打で逆転。八回と九回に一点ずつ挙げてリードを広げたが、守り切れなかった。
米子東9ー8鳥取商
【鳥取商】打安点振球犠盗
(三) 田 中5100100
(遊) 鈴 木5121100
(捕) 前 田5200100
(一) 山 本4200100
(左) 中 村4110010
(右) 岡 田5320000
(投) 浦 田4101010
(中) 木 村5330001
(二) 奥 田4101010
併残失
1100 411583431
【米子東】打安点振球犠盗
(中) 松 田6201000
(遊) 藪 本6312000
(投) 舩木佑5320100
(右) 太 田4231100
(一) 瀬 川5321000
(捕) 徳 丸4110100
(三) 岡 本5001000
(左) 中 本5301000
(二) 長 尾2000010
打 松 本1000000
二 岩 崎1100000
併残失
2110 441897310