NIE実践指定校の江津高校(江津市都野津町)で29日、3年生71人を対象とした3回目の新聞教室があった。地域のニュースの伝え方や記事の読み比べなど、山陰中央新報社の記者4人と教諭3人による7講座が開かれた。
生徒は「地域の記事を読む」「コラムを読んで書く」「写真の撮り方」「投書に挑戦」「見出しを比べる」「賛否両論記事の読み比べ」「新聞を使った物理の実験」から関心のあるテーマを受講した。
地域の記事の講座では山本洋輔編集局次長が、昨夏の江の川氾濫から1年たった現地の様子を伝えた江津支局発の記事などを示し「地域に根差してきめ細かく報道するのが地方紙の特徴」と説明した。
写真を担当した邑南通信部の糸賀淳也記者は水害などの写真を例に「良いことも悪いことも『あの日、あの瞬間に何があったのか』を人々に知らせ、記録するのが報道写真」と役割を語った。
論説委員を務める板垣敏郎西部本社報道部長の講座を受講した吉村彩花さん(18)は「これまでコラムはあまり読まなかったが、新聞で唯一書き手が意見を書ける欄だと分かった。自分と違う考えを知ることができる記事だと思った」と話した。 (清水由紀子)












