2024年、日本の政治状況は「劇的」と表現してもいいほどの変化を見せた。振り返ればここ十数年、「1強多弱」状態が続く中で、自民党と公明党が事前協議ですべてを決定し、本来、議論の場であるはずの国会は、これを追認するだけの「通過儀礼」の場と化していた。

 1強多弱にはメリットもある。迅速な政策対応、思い切った...