島根県隠岐の島町中町の西郷港で14日、隠岐水産高校の実習生を乗せた島根県の大型水産練習船「神海丸」(699トン)の出港式があった。約2カ月航海し、米ハワイ沖でマグロはえ縄漁の実習があるほか、操船や機関設備の整備技術を磨く。
同校海洋システム科2年生21人と専攻科1年生8人、教諭3人が乗り組む。
出港式で青山顕紹校長が「困難な課題を乗り越えて全員が安全に実習を終えることを願う」と激励した。生徒会副会長で2年の矢口由梨さん(16)が「たくさんの思い出をつくり、土産話を楽しみにしている」と応援の言葉を送った。
生徒代表で2年の竹本楓真(ふうま)さん(17)が「下船する頃には頼もしい人間になる」と決意表明し、在校生と保護者の計60人に見送られて出港した。
神海丸は浜田港へ入り、浜田水産高校(浜田市瀬戸ケ島町)専攻科の10人が合流し、19日に浜田港を出港する。ハワイ南西海域で漁業実習をした後、2月中旬にホノルルへ寄港し、実習生は現地で研修を受ける。3月7日に三崎港(神奈川県三浦市)でマグロを水揚げする予定。 (鎌田剛)