女性のキャリア形成を考える官民の交流会がこのほど、島根県庁であり、県職員や民間企業で働く女性33人が職場での悩みや自分なりの働き方について意見を交わした。
県職員15人と建設、金融、ITなど県内企業で働く18人の女性が参加し、若手と管理職が七つのグループに分かれて意見交換した。「先輩から仕事と子育ての両立で苦労した話を聞き、将来が不安」「上司が男性中心で模範となる人がいない」「得意分野に男女は関係なく、適材適所の仕事をしたい」などの声が上がり、共感の輪が広がった。
意見交換に先立ち、管理職2人が登壇。交通計画コンサルタント・バイタルリード(出雲市荻杼町)の増原由紀総務部長(52)は、キャリア形成を服選びに例えて「ぶかぶかの服でも、成功や失敗の学びの中で身の丈にあっていく。自信がなくてもそのままの自分でチャレンジしてみて」との言葉を贈った。県環境生活部の曽田祐子次長(58)は「ありがとうという感謝の言葉を素直に伝えて」と助言した。
参加した県信用保証協会の森脇理絵さん(43)は「異業種でも、女性のキャリアの共通点や学べる取り組みがあり、刺激になった」と話した。
県と第一生命保険島根支社が共同で初めて開いた。(高見維吹)