おれおれ詐欺を未然に防いだとして、浜田市三隅町向野田の三隅郵便局の山元美津子さん(64)と、松崎稔局長(63)にこのほど、浜田署から感謝状が贈られた。
昨年12月18日の午前中、浜田市内の70代男性が郵便局で「リフォーム代」との名目で1200万円を振り込もうとし、山元さんが応対。高額な上に請求書を持っておらず、振込先を書いたメモ用紙を手にするのを見て不審に思った。
松崎局長に相談し、男性に「送金はいつでもできます」「もう一回確認します」と伝えた後、近くの駐在所に連絡。署員とともに振り込まないよう説得し、被害を防いだ。
浜田署によると、男性は警視庁の警察官を名乗る男らに「口座が犯罪利用されている。お金を移し替える必要がある」「これを誰かに話せば守秘義務違反になる」と言われたという。
竹村史嗣署長から感謝状を受け取った山元さんは「小さな気付きを見過ごさず声かけを続けたい」と話した。松崎局長は被害を防いだ1カ月前、郵便局で浜田署による詐欺の声かけ訓練をした成果があったとし「落ち着いて対応できた」と振り返った。(宮廻裕樹)