出雲・松江・米子と名古屋を結ぶ路線に導入されたダブルデッカー=出雲市内
出雲・松江・米子と名古屋を結ぶ路線に導入されたダブルデッカー=出雲市内

 中国ジェイアールバス(広島市西区)が8日、出雲・松江・米子と名古屋を結ぶ夜行バスに2階建て車両(ダブルデッカー)を導入した。名古屋線では初めて。座席数が5人分増え、車いす用のスペース、前後の間隔が広いビジネスシートもある。

 3市と名古屋を結ぶ路線は、乗車率が7割近く、盆や正月を中心に満席になることも多い。運転手の確保が厳しく、便数を増やすのが難しい中、輸送効率を高めるため導入を決めた。

 バスは2台導入。車種は国内産ダブルデッカーでは最後のモデルとなる三菱ふそう製のエアロキングで、座席数は2階27席、1階6席(女性専用席2席)。2階の6席がビジネスシートで、他の席より前後の間隔が38センチ広い118センチ。1階には1台分の車いすスペースとトイレがある。Wi-Fi(ワイファイ)やコンセントも備える。

 料金は出雲市発で、時期により片道6800円~1万1200円。ビジネスシートは500円~1500円高い。

 同社は9月1日付で、社名をJRバス中国に変更する。

 (佐野卓矢)