浜田市瀬戸ケ島町、浜田水産高校の3年生による課題研究の発表会が31日、市内であった。海洋ごみの調査や簡単に自炊できる魚料理といった水産高校ならではのテーマで、学びの成果を報告した。
海洋技術科と食品流通科の46人が10班に分かれ、昨年春から調べたテーマを発表した。
浜田市内に流れ着く海洋ごみを調べた班は昨年4~12月の間、五つの海岸で60袋分相当の135キロのごみを集めた。ごみは韓国からの漂着が約6割を占めたと紹介。冬の季節風の影響で夏より冬の方がごみの漂着が多かったとし、海開きの前だけでなく、通年でごみを拾う重要性を指摘した。
調査したメンバーの河田日和(ひより)さん(18)は「逆に日本で捨てられたごみが海外のどこに漂流しているか調べたら面白いと感じた」と振り返った。
ほかにトビウオが捕れやすい漁場の気候条件や、サバやマグロ缶を使って手軽にパスタやカレーを作る調理法といった発表もあった。保護者や来賓、在校生ら約240人が発表に耳を傾けた。(宮廻裕樹)