2200万人目の来場者となった坂本隆盛さん(右)=安来市古川町、足立美術館
2200万人目の来場者となった坂本隆盛さん(右)=安来市古川町、足立美術館

 開館55周年を迎えた足立美術館(安来市古川町、足立隆則館長)の累計入館者数が2200万人に達し2日、節目の入館者に記念品が贈られた。1970年11月3日に開館し、54年5カ月での達成となった。

 2200万人目は横浜市神奈川区の会社員坂本隆盛さん(70)で、妻富子さん(71)と初めて訪れた。足立館長の次女で日本画家の足立知美副館長(44)から、同館が所蔵する横山大観の代表作「紅葉」の複製画を受け取った。隆盛さんは「一度は夫婦で訪れて庭園の魅力に触れたいと思っていた。機会があれば別の季節にも来たい」と話した。

 足立館長は「年間約40万人の方にお越しいただき、感謝申し上げる。大観を中心とした近代日本画の収集や庭園の徹底した管理など魅力あふれる美術館づくりに取り組んだ点が評価されたのだと思う」とコメントした。

 2024年度の入館者数は前年度比18・5%増の55万5793人だった。(中山竜一)