米国の専門誌で22年連続日本一の日本庭園を見学する安来高校3年生=安来市古川町、足立美術館
米国の専門誌で22年連続日本一の日本庭園を見学する安来高校3年生=安来市古川町、足立美術館

 卒業前に古里の魅力を再認識してもらおうと、安来市古川町、足立美術館が29日、安来高校の3年生を招待した。生徒は米国の専門誌で22年連続日本一を獲得した日本庭園や近代日本画の巨匠・横山大観の名品などを見て回った。

 市内の高校を対象に1998年から続く恒例行事。安来高校からは約100人が訪れた。

 生徒は広さ約16万5千平方メートルの日本庭園で、周囲の山々を借景とした主庭の「枯山水庭」、大観の作品をモチーフにした「白砂青松庭」を見学した。友人らとスマートフォンで記念撮影する姿が見られた。館内では富士山を描いた大観の「雨霽(は)る」や縁起物が描かれた山本春挙の「瑞祥」、橋本関雪の「夏夕」といった秀作を鑑賞した。

 春高バレーベスト8の女子バレー部で、卒業後もバレーを続ける高木真子さん(18)は寮と学校の往復で行く機会がなかったとし「庭が広くて奥行きがあり、素晴らしいと思った」と話した。

 2月5日は情報科学高校の3年生を招待する。(狩野樹理)