三隅大平桜の写真を石州和紙にプリントした作品を紹介する藤田好太郎さん=浜田市三隅町古市場、石正美術館
三隅大平桜の写真を石州和紙にプリントした作品を紹介する藤田好太郎さん=浜田市三隅町古市場、石正美術館

 浜田市三隅町の写真愛好家・藤田好太郎さん(74)が撮影した風景写真の展示会が、同町古市場の石正美術館で開かれている。巨木・三隅大平桜(浜田市三隅町矢原)や雪景色といった地元の四季を感じる作品が来館者を楽しませている。6日まで。無料。

 藤田さんが撮影した16万8千枚の写真から22枚を厳選して展示した。満開の三隅大平桜を撮影した「威風堂々と」は石州和紙にプリントした。光沢のない和紙を生かし、落ち着きのある仕上がりになった。

 ほかに雪が降る三隅町内をモノクロで表現した一枚や、アジサイの上のクモの巣に雨粒が残る風景を撮った作品も。藤田さんは「石見地方には良い風景がたくさんあることを知ってほしい」と話した。

 展示会は島根県内外から多くの人が訪れる大型連休の時期に地域の魅力を発信しようと、浜田市教育文化振興事業団が開いた。(三浦純一)