中華料理店「萬来軒」は、隣接する大学の正門から徒歩10秒の場所にある町中華だ。1957年の創業以来、学生や教職員のみならず、地域住民にも親しまれてきた。だが3年ほど前、店主の藤ノ木政勝さんが体調不良になり休業を余儀なくされた。再開を望む声は強かったが、店は存続の危機に陥った―。

 その萬来軒は今、連日多くの客で賑わっている。藤ノ木さんの姿はない。店を継いだのは、一番のご近所でもある千葉商科大(千葉県市川市)に通っていた、芹沢孟さん(23)だ。店の苦境を知り、立ち上がった。

 老舗店主と学生、面識もなかった2人は愛された味をどう復活させたのか。地域に愛さ...