雪が降りしきる2月の朝、岐阜市の長良東小の校門前で、校長の中村有希(なかむら・ゆうき)さんが登校してくる子どもを出迎えていた。「おはよう、傘はどうしたの?」「家に忘れちゃった」
中村さんは42歳、文部科学省の現役キャリア官僚だ。数年前に岐阜県教育委員会に出向し、そこからさらに校長になった。文科省官僚は一定の年次になると、より教育現場に近い都道府県や市町村の教育委員会に数年間出向し、その多くが教育長や課長になる。
教育関連の取材をしていても、官僚で小学校長になった人は聞いたことがない。念のため文科省に確認してみると「現役官僚が公立小校長になるのはおそらく初めて」という回答が返ってきた。
キャリア官...













