雲南圏域の桜の花を仕分けする部員たち=雲南市三刀屋町三刀屋、三刀屋高校
雲南圏域の桜の花を仕分けする部員たち=雲南市三刀屋町三刀屋、三刀屋高校

 雲南市三刀屋町三刀屋、三刀屋高校のJRC部が、桜酢と桜の塩漬けの原料となる桜の花びらの仕分けと掃除の作業を初めて手伝った。

 桜の仕分け作業はこれまで、住民有志のグループ「木の花工房」がしていたが、2023年に活動を終え、昨年から三瓶裕美さん(50)が引き継いだ。一人での作業は大変で、JRC部が「市の名物を守りたい」と協力することになった。

 部員約20人が雲南圏域で採取した約10キロの桜を開花したものと、つぼみのものに仕分けした。ほこりがついたものと傷んだ花を丁寧に分けてざるに入れ約30分で作業を終えた。仕分けた桜は塩と酢に漬け、商品化される。

 三瓶さんは「部員の皆さんのおかげでこんなにも早く作業が終わった。これをきっかけに興味を持ってもらえたら」と感謝した。2年生の嘉本結衣さん(16)は「地道な作業だったが楽しかった。校内の生徒や他校、地域の人たちにも広めたい」と話した。(景山達登)