1カ月後の大阪・関西万博で55年ぶりとなる島根県西部の伝統芸能・石見神楽の上演を控える一方、使用する面や衣装といった道具制作の技術継承が危ぶまれている。熟練の職人の高齢化が理由。島根県が設ける伝統工芸品の担い手育成に向けた助成制度も活用されていない現状がある。

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