出雲市佐田町の畑でこのほど、住民団体の佐田地域づくり協議会がサツマイモを植える体験会を開いた。秋には収穫体験を計画する。
植えたサツマイモはベニハルカで、農薬や化学肥料を使わずに農作物を栽培する「菌ちゃん農法」で育てる。参加者8人がマルチシートで覆われた高さ55センチ程度の畝に、300本を植えた。
「菌ちゃん農法」はマルチシート内で育つ糸状菌が作物に栄養を与え、ミネラルなどが豊富になるという。
協議会は2024年、町内の水田を畑に転換し、有機農業に関する座学や市民農園の貸し出しといった取り組みを始めた。体験会は有機農業で佐田町の魅力を発信しようと企画した。
出雲市上岡田町から参加した会社員の岡奈津子さん(55)は「自分でも栽培して、比較したい」と話した。協議会の安喰英男会長(61)は「有機農業で地域の魅力を発信し、交流人口を増やしたい」と意気込んだ。
(片山皓平)