素粒子物理学の「標準理論」は、自然界の成り立ちを物質の最小単位である素粒子の振る舞いから説明する。「20世紀の物理学の到達点」とも言われる堅固な理論だが、米フェルミ国立加速器研究所が4月、素粒子の一つが標準理論に反する挙動を示したと発表した。未知の素粒子や、想定していない力が存在する可能性があり、日本の高エネ...