指揮者の山田和樹が6月12日、世界最高峰のオーケストラの一つ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にデビューした。14日までの3日間、楽団の本拠地フィルハーモニーホールで、レスピーギの「ローマの噴水」、武満徹の「ウオーター・ドリーミング」、得意とするフランス音楽からサンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」を演奏した。

 聴衆で埋まった会場は歓声に沸き、「彼の指揮をまた聴きたい」と話す人も。貴重な機会に立ち会いたいと足を運んだ東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスター近藤薫は「(演奏が)びっくりするほど自然で、彼の良さがよく出ていた。誇りに思います」と感慨深げ。ドイツの地元紙は初日の公演を「透...