1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件の裁判をやり直す再審公判で、名古屋高裁金沢支部は18日、殺人罪に問われ、懲役7年が確定し服役した前川彰司さん(60)を無罪とする判決を言い渡した。一審無罪だったが、二審で逆転有罪となっていた。再審判決は、警察が供述を誘導した疑いや検察による証拠隠しを認定。一審の無罪判決に事実誤認はないとし、検察側の控訴を棄却した。増田啓祐裁判長は判決言い渡し後の付言で前川さんに謝罪した。

 

 検察の上告期限は8月1日。上告には判例違反などの理由が必要で、...