情報マップを紹介する岸幹人委員長
情報マップを紹介する岸幹人委員長

 東日本大震災の被災地から県内への避難者向けに、相談窓口や支援団体をまとめた情報マップの島根版が11日、発行された。発生から10年を迎えてなお、古里を離れて暮らす人たちに寄り添おうと、出雲市総合ボランティアセンター運営委員会が作った。県が把握する避難者約30世帯に配る。

 広島県などに避難した当事者でつくる団体「アスチカ」が発案。避難者の中には広島で豪雨災害に遭った人もいるといい、今後起こりうる災害に備えるような手引を届けたいとの思いから島根、広島、山口3県の支援団体に投げ掛けた。

 島根版は、県内各地の社会福祉協議会や児童相談所の窓口、暮らしやこころと体の健康に関する相談先、被災地支援のボランティア団体などを紹介。災害時の局面に合わせた生活の困り事の事例集もある。

 A1判で、300部発行。各市町村の社協やNPO事務所などに置く予定。同運営委員会の岸幹人委員長(58)は「県内に避難して溶け込んだ人もいるが、そうじゃない人もいる。自主的な避難で県が把握していない人もいる。悩まれている人、必要な人に届いてほしい」と話した。 (高見維吹)