新型コロナウイルス禍の街でよく目にするようになったのが、「Uber」と書かれた大きな四角いリュックを背負う自転車配達員だ。必要なのはスマートフォンと自転車だけ。好きな時に働き、出来高に応じた報酬を得る。それは新時代の自由な働き方か、それとも〝使い捨て〟化する労働の行き着く先か。

 ▼▼職を失い

 今年公開のドキュメンタリー映画「東京自転車節」。地元の山梨県で運転代行の...