鳥取市内で小学生を、安来市内で高校生をはねる事故を相次いで起こし、その後無免許運転したとして、鳥取地検は8日、鳥取県伯耆町上野、無職の男(74)=住所、肩書は当時=を自動車運転処罰法違反(過失傷害)、道交法違反(ひき逃げ、無免許運転)、道路運送車両法違反(無車検)などの罪で起訴したと発表した。処分は3日付。

 起訴状などによると、3月31日午後、鳥取市内の横断歩道上で男子小学生をはね、意識不明の重体を負わせたとしている。4月3日には安来市内で自転車の男子高校生に衝突して軽傷を負わせ、救護や通報をせず逃走したという。運転していた乗用車は車検切れで無保険だったとしている。5月7日には伯耆町内の国道で、無免許状態で軽トラックを運転したとしている。

 野口被告は鳥取市で事故した直後、安来市でひき逃げ事故を起こして逮捕された。その後、安来署から免許の仮停止処分、鳥取県公安委員会から免許の取り消し処分を受けた。

 安来市で起こした事故の自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑は不起訴とした。地検は理由を明らかにしていない。