島根県と松江市は28日、25人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち5人は松江市内の事業所の従業員で、市は県内20例目のクラスター(感染者集団)と認定した。県中央児童相談所(松江市西川津町)の職員1人の感染も確認した。県内の累計感染者は1254人。
25人の居住地は松江市13人、隠岐の島町3人、出雲市4人、浜田市2人、大田市1人、美郷町1人、県外1人。いずれも27日の検査で分かった。17人は既に判明している感染者の濃厚接触者か接触者。
クラスターが発生した事業所では26日の検査で最初の感染者を確認し、28日発表分を含め感染した従業員は計6人となった。接客する従業員もいるが、接触者は把握しており、松江市は感染が広がる可能性は低いとみている。
職員1人が感染した県中央児童相談所ではほかに、児童1人と職員2人の計3人が喉の痛みやせきの症状を訴えており、調査を進める。業務は継続する。
28日午前0時現在の入院患者数は135人。確保病床(324床)の使用率は41・7%で、即応病床(258床)は52・3%。宿泊療養者数は36人で、自宅療養者数は43人。 (片山皓平)