私が上方落語の存在を知ったのは「笑福亭仁鶴」というおもろい人のおかげだった。

 今から半世紀以上前、当時の学生の間ではラジオの深夜放送が大流行していた。ある日、勉強机の横に置いたトランジスタラジオを聴いていると、イヤホンの...