来春に卒業を予定している大学生、大学院生の半数が今後迎える内定式について、対面形式を希望していることが1日、就職情報会社マイナビ(東京)の調査で分かった。新型コロナウイルス禍でオンラインの採用活動が広がり、会社に一度も足を運ばず就職活動が進む人もいる。マイナビの担当者は「一緒に働く人と直接会いたいとの回答が多かった」と話した。
多くの企業が予定する10月1日の内定式を前に、インターネットで7月下旬に調査した。3631人のうち、十分な感染症対策をした上での対面の内定式の実施を希望したのは48・0%だった。対面とオンラインの併用を望むのは28・7%。オンラインだけで実施してほしいとの答えは13・9%だった。
対面開催を希望する理由として「同期と顔を合わせて、多くの人と関係を築きたい」(愛知県の文系女子)や、「入社前に集まる唯一の機会なので対面でやってほしい」(東京都の文系男子)との声が上がった。「会社の雰囲気を確認したいが、各地から人が集まると感染拡大が心配」(新潟県の文系女子)との理由で対面とオンラインの併用を望む人もいた。