紙面編集・大林 陽一 人々の暮らしを一変させた新型コロナウイルス感染症。抑え込むために世界は科学の知恵をよりどころとした。日本でも政府が専門家集団に助言を求めてきた。最善策を模索する中で、繰り返す政治と科学の「協力」と「綱引き」。あるべき距離を探る両者の動きを振り返った。 新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、専門家組織は科学的なデータに基づき対策を提言し続けた。一方で、政府と自治体とのあつれきにより提言が宙に浮き、対策が進まない場面も散見された。
「最もフラストレーションに感じた」。1月26日の衆院予算委員会。参考人で出席...