雲南市特産の番茶を楽しむ来場者∥雲南市大東町大東下分、春殖交流センター
雲南市特産の番茶を楽しむ来場者∥雲南市大東町大東下分、春殖交流センター

 雲南市大東町大東下分の春殖交流センターで2日、「番茶まつり」があり、約250年の歴史がある大東茶や同市加茂町の砂子原茶など地元の茶を来場者が試飲し買い求めた。

 古くから茶の生産が盛んな地域で、大名茶人として知られる松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))が1773年に大東地域の茶を飲み、「良き茶なり」と評した逸話がある。

 会場には15店の飲食ブースが並んだ。番茶のブースでは1868(明治元)年に創業した「藤原茶問屋」(雲南市大東町大東)と、砂子原茶業組合(同市加茂町砂子原)の茶を来場者が試飲。渋みと香ばしさ、温かさに「おいしい」「奥深い」とじっくり味わった。

 出雲市平田町の主婦石原節子さん(67)は「口当たりも良く、とてもおいしかった。ファンになった」と笑顔だった。

 「番茶まつり」は2014年に始まり11回目。雲南市内で茶生産、加工、販売をする4社でつくる実行委員会が開いた。(景山達登)