お気に入りの本を手に取って読む生徒ら=島根県飯南町頓原、頓原中学校
お気に入りの本を手に取って読む生徒ら=島根県飯南町頓原、頓原中学校

 【飯南】地域に書店がない島根県飯南町頓原の頓原中学校でこのほど、出雲市や同県邑南町から書店4店が出店し、生徒や保護者らがお気に入りの本を手に取って見入った。

 文化祭に合わせて、雲南市などで移動書店のイベントをする建築・設計事務所のアトリエ素(そ)と(雲南市三刀屋町三刀屋)に、同校が依頼して実施した。アトリエ素とが呼びかけた出雲市と邑南町の4店が参加した。

 屋台風に本を陳列したブースなどが並び、新刊や古本小説、絵本などを生徒や保護者らが手に取り、購入していた。

 同町によると、2000年に頓原地区で書店がなくなり、本屋に行って本を見ながら購入する機会がなくなった。同町志々の会社員岡野ふみさん(45)は「普段はネットで自分の好きなジャンルの書籍しか購入しないので、本を実際に見て、買えるのはいい機会だった」と喜んだ。

 (景山達登)