【浜田】島根県内の集落支援員向けの研修会がこのほど、浜田市内であり、参加した33人が活動事例などを聞き、地域の課題について意見交換した。
集落支援員は各自治体から委嘱を受け、地域活動や集落巡回、安否確認などに携わる。県内には2024年10月時点で458人いる。
研修会では大田市温泉津町井田地区で集落支援員を務めた殿山裕子さん(56)=茨城県出身=が講演した。地元の婦人会が過去に作った焼き肉のたれのレシピを参考に商品化した取り組みを紹介した。住民に「自分の商品ではなく地域の商品だ」と伝えて心を通わせ、協力者が増えたと振り返った。人を頼り、自分も楽しむ姿勢の大切さを強調した。
公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構の稲垣文彦事務局次長(58)による地域の担い手不足を考えるワークショップもあった。参加者からはイベントを企画してもメンバーが固定化されることや、若い人が参加しづらい雰囲気があるといった意見が出された。全員で各集落支援員の活動を共有した。
研修会は県が集落支援員の連携を深めようと主催し、支援員や自治体職員らが参加した。(宮廻裕樹)












