復興庁の山野謙事務次官(右)にアドバイスをもらいながら福島県を応援してもらえるような取り組みを考える生徒=米子市二本木、米子松蔭高校
復興庁の山野謙事務次官(右)にアドバイスをもらいながら福島県を応援してもらえるような取り組みを考える生徒=米子市二本木、米子松蔭高校

 【米子】2011年に発生した東日本大震災の被害や東京電力福島第1原発事故の正しい知識を持ってもらおうと米子市二本木の米子松蔭高校でこのほど、復興庁による出前授業があった。生徒は講義とグループワークを通じて震災を風化させないための方策を議論した。

 参加した1、2年生62人に講義した同庁の山野謙事務次官は、地震による津波や原発事故によって多くの住民が避難を余儀なくされたと説明。ただ、現在の福島県の空間中の放射線量は日本国内外の都市と変わらない水準だと伝えた。

 その後、福島を応援してもらえるような取り組みや大災害に対してどう行動するべきかなどのテーマから議題を選び、グループで話し合った。生徒は交流サイト(SNS)による情報発信や地域でのハザードマップ(被害予測地図)作成、伝承施設で特産品を景品にしたスタンプラリーといった案を発表した。

 2年生の板本陽平さん(16)は「震災の怖さを再確認するとともに、災害が起きたときに対処することや、やるべきことを学ぶことができた」と話した。山野事務次官は「学んだことを友達や家族と話し合い、普段から防災について考えるきっかけにしてほしい」と話した。

 出前授業は復興庁が震災の記憶を次の世代に継承しようと22年度に始めた。25年度は16校で実施する。(藤本みのり)