つげ義春の漫画が原作の映画「旅と日々」が今年、国際映画祭の最高賞に選ばれるなど、国内外で高く評価されている三宅唱監督。中学3年の時の学校祭で、教師が主導する演劇に参加したくなくて、その代わりに友人数人と短い映画を作ったことが映画への関心が高まったきっかけという。
中学のクラスメートで、大学も同じだった私は、現在ソウルで特派員として働いている。「旅と日々」で主演を務めるのは、韓国の俳優シム・ウンギョンさんだ。韓国での上映が始まるのに合わせて、ソウルを訪れた監督と久しぶりに再会した。(共同通信=富樫顕大)
▽平和な世界では絶対に生まれないもの
「旅と日々」は、つげさんの漫画2作を一つの映画として構成されている。原作2作のうち「ほんやら洞のべんさん」は、日本人...












