北欧フィンランドの連立与党の国会議員らが、アジア人差別とみなされる、指で目尻を上げる「つり目」ポーズを取った写真を交流サイト(SNS)に投稿し、国内外で非難の声が上がった。
日本ではこれまでフィンランドに対して、人権や多様性、ジェンダー平等を重んじる、成熟した社会を形成する国として、好印象を抱く人が多かった。それだけに、今回のような人種差別的な行為は、“理想的な”イメージを揺るがしかねず、オルポ首相が「国会議員による侮辱的な投稿に対して心からおわび申し上げます」との謝罪声明文を在日フィンランド大使館のX(旧ツイッター)を通じ公表して事態収拾を図る。
一連の問題は、何が発端となったのか。経緯を振り返り、与党の国会議員が差別投稿をした背景や社会について、フィンランドの政党政治に詳しい東海大学の柴山由理子准...












