吉長裕教さんからしめ飾りなどを受け取り、笑顔を見せる足立勝江さん(左)=松江市八雲町平原
吉長裕教さんからしめ飾りなどを受け取り、笑顔を見せる足立勝江さん(左)=松江市八雲町平原

 【松江】年の瀬に合わせて1人暮らしをする高齢者を見守ろうと、松江市八雲町の民生児童委員20人が27日、町内を巡ってしめ飾りやごみ袋、来年のカレンダーを届けた。

 八雲地区社会福祉協議会(須山佐智美会長)と連携し、30年以上続く恒例行事となっている。高齢の独居世帯や希望者の増加もあり、過去最多の104世帯を訪問した。

 事前にしめ飾りと市指定ごみ袋のどちらがいいか、聞き取りして届ける。伝統的な風習が薄れつつある中でも、3分の1がしめ飾りを希望した。クッキーやウエットティッシュ、タオルなど地域の団体・企業からのプレゼントも配った。

 雪が9センチ積もった奥殿地区を巡った吉長裕教さん(63)は、足立勝江さん(88)の自宅を訪れ、体調や家族の帰省について話し、しめ飾りを渡した。足立さんは「出かけるのも難しいので、話す人がいてうれしい」と笑顔を見せた。

(森みずき)