和牛生産の熟豊ファーム(雲南市大東町下佐世)がこのほど、農林水産省の「2025年度輸出に取り組む優良事業者表彰」を受賞した。同社は繁殖を終えた経産牛を再飼育したブランド牛「サステナブル和牛 熟」を輸出し、西欧の市場などで評価されている。
同表彰は、日本の食文化の発展と輸出の促進などを目的に企画。25年度は最高賞の農水大臣賞(4企業・組合)、輸出・国際局長賞(6企業)など計14企業・組合を表彰した。
輸出・国際局長賞の熟豊ファームは、一般的に低いとされてきた経産牛の市場価値を上げるため栄養価や嗜好(しこう)性を研究。出雲そばや豆腐かすなどを用いた独自飼料で平均100カ月齢と長期にわたり育成し、アミノ酸などうまみ成分が高い肉質を実現。海外市場で重視される第三者認証を活用した「サステナブルマーク」を官民連携で運用開始したことも評価された。
同ファームは世界の約400社が参加する国際牛肉コンテストで、2年連続の金メダルとアジア部門最優秀ステーキ賞にも輝いた。石飛修平社長は「輸出実績に加え、持続可能な畜産の価値観を評価してもらった。受賞を新たな出発点として、日本の和牛の可能性をさらに広げたい」と話した。
(多賀芳文)













