誰でも自由に弾ける「ストリートピアノ」が11日、浜田市黒川町の石央文化ホールのホワイエに登場し、立ち寄った親子たちが思い思いの曲で演奏を楽しんだ。
コロナ禍の影響で演奏会が減る中、音楽に親しむ機会を提供しようとホールが初めて企画。今年5月にあったイベントで、参加者が白色のアップライトピアノにマニキュアで絵を描き、小物を飾ったペイントピアノを一日限定で置いた。
ホール職員から声を掛けられたり、ホワイエ前の歩道を通ってピアノの音を聞いたりした人たちが鍵盤に向かい、クラシックやJーPOPなどを1、2曲ずつ演奏した。軽やかな音色が響き、通り掛かった人たちが聴き入っていた。
浜田市浅井町の小学3年、斎藤由依さん(9)は「人前で弾く機会が少ないので緊張したけど、間違えずにできてうれしかった」と笑顔だった。
ストリートピアノは今後、3カ月に1回、設置する予定。
(村上栄太郎)