国の公的年金には、障害のある人が受け取れる「障害年金」という制度がある。障害の重さなどを日本年金機構が審査して、「条件を満たしている」と判定されれば支給される。
障害の重さを判定するのは、年金機構から委託を受けた医師。ところが、機構職員が一部のケースで医師の判定をひそかに破棄し、別の医師に頼んで審査をやり直していたことが分かった。担当部署で長年、行われていたとみられる。年金機構は「医師が医学的に判定している」と説明していたのに、職員が医師の判定を否定していたことになる。なぜそんなことが起きていたのか。(共同通信=市川亨)
▽全国から東京に書類が集められる
きっかけは、年金機構の「障害年金センター」に勤務する職員Aさんの、こんな証言だった。
「医師が『支給』と判定しても、上司の職員が『これは支...












