投資への向き合い方などを解説する田内学さん=松江市田和山町、今井書店松江本店
投資への向き合い方などを解説する田内学さん=松江市田和山町、今井書店松江本店

 お金に関する著書が多数ある社会的金融教育家の田内学さん(47)のトークイベントが11日、松江市田和山町の今井書店松江本店であり、経済動向や投資関係の持論を展開して約30人が熱心に聴いた。

 田内さんはゴールドマン・サックス証券を退職後に「きみのお金は誰のため」などを執筆し、昨年10月は「お金の不安という幻想」を発表した。

 会場から質問を受け付ける形式で進み、投資に関する情報が交流サイト(SNS)などで錯綜(さくそう)する現状が不安という参加者の声に、「もうけた人の話ばかりが出てきて『やらなければ損する』という不安に駆られる。ただネット情報にはバイアス(偏り)がかかっていることを忘れてはならない」と注意喚起した。

 お金との向き合い方については、将来不安への備えとして貯蓄しがちだとした上で、全体を見る視野の大切さを強調。「何も考えないと、お金が大事、だから投資や資産運用という(短絡的な)話にしかならない」と語った。

 人手不足の深刻化を踏まえ「労働力が希少になり、長く働けることが将来の自分を守ることになる」、円安対策では「ドルなどの外貨を持つのも一つの手だ」とアドバイスした。若者世代には「頑張った人、結果を出せる人の給料が上がるチャンスは昔より多い」と述べた。(白築昂)