安来市広瀬町町帳の市立歴史資料館で、企画展「昭和10年幸盛會(かい)全国放送 戦争と鹿介」が開かれている。戦国時代の武将、山中鹿介幸盛をしのぶ行事への参加を呼びかける回覧文書のパネルや、鹿介関連の資料に来館者が見入っている。
幸盛祭は1928(昭和3)年に旧広瀬町(現安来市広瀬町)で始まり、現在も月山富田城山頂を目指すウオーキング、健康マラソンイベントとして続く。
企画展は35(同10)年の幸盛祭参加を呼びかける回覧文書や、当時の様子を記した広瀬小学校百年史の内容を抜粋したパネルなど30点を展示した。
月山富田城跡の国史跡指定1周年記念行事としてラジオで全国に生放送された幸盛祭で、当時の町長が主君に忠節を尽くした幸盛の精神を称賛し「忠魂をお慰め申すことは非常時の今日(こんにち)ぜひしなければならぬ義務だと存じます」とあいさつしたと記されている。
企画した平原金造館長(73)は31年の満州事変、33年の国際連盟脱退などを背景に「非常時という言葉から第2次世界大戦開戦に向かう当時の世相が読み取れる」と説明。その上で「戦後80年の節目に歴史から学び、しっかりと今を見据えることが大切」と話した。
3月30日まで。午前9時半~午後5時。入館料は一般210円、高校生・大学生100円、小中学生30円。火曜日休館。
(中山竜一)













